“7つのムダ”とは?業務効率化の基本|【手待ちのムダ編】

記事内に広告が含まれています。

『待っている時間』ありませんか?

▪️客先・他部署からの回答連絡待ち
▪️上司の手が空くのを待っている
▪️会議の開始・終了を待っている

仕事中にこんな経験をしたことはありませんか?

これらはすべて、《手待ちのムダ》に該当します。

トヨタ生産方式(TPS)では、この「手待ち」もムダのひとつとして認識し、
徹底的に排除すべき対象と考えます。

この記事では、「手待ちのムダとは何か?なぜ起こるのか?どう改善できるのか?」を初心者にもわかりやすく解説していきます。


手待ちのムダとは?

”手待ちのムダ”とは、人・機械・設備などが何もせずに待っている状態のことを指します。
これは**「必要な作業ができていない時間=生産性ゼロの時間」**であり、トヨタ生産方式では明確な「ムダ」とされています。

さきち
さきち

言われてみれば待っている時間もあるかも・・・
でも何か(誰か)を待っている時はどうにもならないし、仕方ないんじゃない?

Sora
Sora

一見仕方がない時間に思えても、原因を掴めば対策できるはずだよ!
手待ちの時間を改善すれば、業務効率がぐんと上がるんだ。

手待ちのムダが発生する原因を一緒に考えてみよう!


手待ちが発生する主な原因

情報や指示が遅れる

  • 次の作業指示が来るまで進められない
  • 上司の承認待ちで止まる

材料やツールが揃っていない

  • 材料の搬入が遅れて作業開始できない
  • 必要なツールがほかの人に使われている

設備のトラブル・遅延

  • プリンターの順番待ち
  • システムの処理待ち

過剰な依存・属人化

  • 「この仕事はAさんしかできない」ため、Aさん待ち
  • 他部署からの連携がなければ次に進められない

手待ちのムダがもたらす悪影響

  • コスト増加:待っている時間も人件費・設備費は発生し続ける
  • 時間の損失:待っているだけで進まない
  • 作業効率の低下:人手や設備が100%活かされない、中断が多いと集中率も落ちる
  • 納期遅延:一部の工程が止まることで全体が遅れる
  • ストレス・モチベ低下:無意味な待ち時間が働く人に負担

手待ちのムダを減らすための3つの改善策

作業の標準化とマニュアル整備

手待ちの多くは「誰かに依存する」ことから生まれます。
標準化により、自分で判断して動ける仕組みを作りましょう。

情報の見える化(タスク・在庫・進捗)

誰が・どこまで終えていて・何を待っているのかが可視化されれば、
「待つ必要がない場面」も発見できます。

自働化やITツールの活用

手作業の中断やチェック作業をツールに任せることで、「人の手を止めない」仕組みが作れます。


オフィスや日常にもある“手待ちのムダ”例

シーンムダな待ち時間対策例
会議前会議室が空くのを待っている事前予約・時間厳守
事務作業書類が届くまで作業できないデジタル化・自動通知
販売業務レジで入力完了を待つPOSレジ導入・工程の並列化

「この時間、何もしていないな…」と気づくことが改善の第一歩


まとめ

《動いていない時間こそ、最大のムダ》

TPSが示す「手待ちのムダ」は、一見地味ですが、蓄積すると非常に大きな損失になります。

  • 誰を待っているのか
  • 何を待っているのか
  • なぜ待つ必要があるのか

この3つを問い直すことで、よりスムーズで効率的な仕事の進め方が実現します。
トヨタ式の考え方を取り入れて、”ムダ削減”を追求することが、継続的な業務改善への第一歩です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました